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新湊曳山まつり(毎年10月1日開催)

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新湊曳山まつり(毎年10月1日開催)
射水市港湾・観光課 射水市港湾・観光課
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勇壮な中にも典雅な曳山囃子絢爛豪華を欲しいままに潮騒のまちを曳きまわす

毎年10月1日に開催される曳山まつりは、放生津八幡宮の例大祭で、曳山囃子の音色が響き渡る中、勇壮な13本の曳山が『イヤサー・イヤサー』のかけ声を響かせ、昼は『花山』夜は『提灯山』に装いを変え、町中を練り廻ります。
この13本の曳山が順列を連ね、狭い街角を急曲がりするときの勇壮さは絶好のみどころです。
また、夜の提灯山が内川の水面に映り、幻想的な姿も見せてくれます。

■放生津八幡宮祭り曳山車
■射水市指定有形民俗文化財/昭和43年9月30日指定
■富山県無形民俗文化財/平成26年10月1日指定

朝、放生津八幡宮前でお祓いを受けた曳山が、古新町の曳山を先頭に順番に出発します。また、内川にかかる湊橋を渡るところも見所です。湊橋へとつながる道は直角のカーブを2回続けて曲がらなければならないため、引き手の腕の見せどころであり、曳山の曳き回しの中で最も迫力があります。

放生津八幡宮の秋季例大祭は、宵祭に海上より「御祖神、代々之祖達神」の御魂を迎え、次いでこの神霊を築山に降臨を仰いで祭事を行う。この築山が、車輪を付けて移動する曳山へと発展したと考えられている。 創始の年代は、いい伝えによれば、慶安3年(1650)の古新町曳山車といわれている。また、延宝4年(1676)8月15日の放生津八幡宮例祭に曼陀羅寺から「法楽の引山」が曳かれており、300年前ごろにはいくつかの曳山車が曳かれていたと考えられる。元禄から享保のころ(1688~)には半数以上の曳山車ができた。文久2年(1862)には13本の曳山車が揃うことになった。この放生津の曳山車は13本で県内では最も多く、絢爛豪華そのものである。

参考資料

・「新湊の曳山」・「新湊の文化財 改訂版」